霞初月 2019
平成最後のお正月も無事明けました。本年もよろしくお願いいたします。
本年も変わらず、まったりと植物鑑賞を続けていければ良いなと思っております。
年の初めは、鶴岡八幡宮へ牡丹鑑賞に参りました。
牡丹は百花の王とも呼ばれ、花言葉は富貴という、鑑賞初めには大変縁起が良い感じです。
さて、初詣のピークを過ぎても、流石は鶴岡八幡宮です。凄い人出で、鎌倉駅から辿り着くまでに割とぐったりしてしまいました。
小町通りを避ければ良いのは分かってはいるのですが、そこはそれ……やはりウィンドウショッピングは楽しみたいのです。
そんなこんなで人混みを抜けて辿り着いた牡丹園は、有料なせいなのか、それまでの人出が嘘のようなひっそり感。
桜の季節だと人が多いのですが、牡丹はそれほどもないというのは少々寂しい感じもしますね。
今まで冬牡丹も寒牡丹も単なる季語の一つかな程度に思っていたのですが、調べてみると明確に違うそうです。
寒牡丹は春と秋に花咲く変種なのだそうで、つまりは冬にも咲く。
では、冬牡丹はというと、こちらは春に咲く牡丹の開花時期を調整してわざわざ冬に咲かせている。
とのこと。
そうなりますと、この牡丹はどうなのか気になるところですが、葉が盛り沢山なので冬牡丹と判断してよさそうです。
咲く時期を牡丹に誤認させるので、葉が生い茂るというわけです。
それにしても他の花に負けず劣らず、牡丹も品種が豊富!
花ぶりも豪奢な雰囲気があるのですが、冬囲いがあるせいか、絢爛ながらも可愛らしさも感じたりと、一粒で何度も美味しい感。
なかでも春光寿という品種は花弁の色も柔らかく見ていて楽しかったです。
品種名がまた新春に相応しいお目出たい感じなのもポイント(?)高し。
また普段、黄の色合いは鮮烈に映るのですが、こちらの黄冠は陽の加減が良かったのか、優しい雰囲気に。
黄色繋がりということでもないのですが、牡丹の他に蝋梅も咲いておりました。
牡丹と一緒なのが「湖石の庭」の「太湖石」、無骨に立っているのが、佇まいがまさにといった感じの「石筍(せきじゅん)」だそうで、
日本庭園では見かけない独特の風情を感じる石ですよね。
花の少ない時期でも、こうして花の鑑賞が出来るのは有難くも楽しくて、寒さにめげず結構な時間を過ごしていました。
だからというわけではないのですが、先週末には人生初インフル! にかかってしまいまして。
梅を観に行こうかな計画は来月に延期と相成りました。とほほ。
全国で猛威を振るって収まる気配がありませんが、皆さんもお気をつけてお過ごしください。